最近お客様から「どうやったら今井さんみたいな子が育つのか、ご両親に聞きたい。」といった身に余る言葉をいただくことが増えました。
私が大事に思う、仕事中の私を見て、おっしゃっていただいているから『ちゃんと』して見えやすいのだと思います。
正直、そう大した人間ではないのですが、両親を褒めていただけるのは喜ばしいことです。
今回は私が親から影響を受けているなと思うことを、教師・反面教師の両面からまとめていきます。
私が『誠実』でありたいと行動できるのは、この両親だったからです。
まずは、『教師』としての側面です。
私の両親は、私が子どもの頃とても忙しそうでした。
家族の生活のために必死で仕事をして、あまり休んでいるときを見たことがありませんでした。
忙しい中でも仕事をおざなりにすることはなかったと思います。
その頃仕事について直接なにか言われたことはありませんでしたが、『親の背中を見て育つ』、結局はこれなのだと思います。
私の兄弟も含め、仕事に対して真面目に取り組む姿勢は、そんな両親を見てできている気がします。
また、両親が忙しいことで、自分で考えて行動する癖が自然とつきました。
これが真面目に取り組む姿でなければ、「自分で何とかして少しでも楽してもらいたい。」とは思わなかったと思います。
私が8歳の頃、いじけていた私に母は、「ひとりがずっとそうやっていたらみんなが楽しくなくなるんよ。」と怒られたことがあります。
自分の状態が周りにも影響することを考えさせられた記憶があります。
私が22歳の頃、仕事の内容に満足できていない私に父は、「働いて、給料をいただいていたら、どんな仕事でもプロなのだから。」と話してくれました。
自分はやりたい『先』のことを考えすぎて、『今』を見ていなかったのかなと考えさせられました。
スポーツに例えると、まだトーナメントの1回戦にいるのに、決勝戦を考えて、試合に集中できていないような感覚ですかね。
行動から、言葉から、私の基盤となるところは教わったと思います。
今度は、『反面教師』としての側面です。
前述したように、忙しく生活する両親を見て、仕事への誠実さとともに、「仕事は大変であるものなのだ。」という印象がありました。
子どもからすると、あまり大変そうな親の姿は見たくありませんでしたし、親は親の楽しみを満期していてほしいという気持ちもありました。
今は働き方が親世代に比べ、多様化しています。
自分の好きなこと、やりたいことを仕事にしたり、私生活の自由を確保しやすい働き方を選んだりすることを考えやすくなっています。
限られた仕事の中で、力を使うことももちろん必要なときがあるでしょう。
10年前までの私は、仕事とは大変で忙しくするものだと、それしかないものだと、考えていました。
そこからたくさんの人と出会い、仕事のイメージがどんどん変化していきました。
アメリカに研修で行ったことも大きかったと思います。
現在のトレーナーと管理栄養士という働き方で、もしも私が辛そうだったり苦しそうだったりすれば、それはお客様にとって良い影響とは言えません。
好きなこと、やりたいことをするためにどう選択するか、どんな努力の仕方をするか決定するのは、他人ではなく自分です。
こういった考えを巡らせる根源は、やはり両親を見て育ったからだと思います。
世の中にはさまざまな家庭があり、こんな風に親から学んだと言える環境で育ててもらったことはとてもラッキーだったと思います。
そして、身近な人からの影響とその後の自分で選んだ環境からの影響が組み合わさり、自分が構成されます。
自分で選んだ環境から比べる要素が増え、自分を更新していく、この繰り返しの基盤が両親でよかったなと私は思います。
人に、仕事に、『誠実』であること。
親からの表裏の教えをこれからも大切に、やりたいことのために努力していきます。
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