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執筆者の写真Narumi

辞めない選択。


部活動

『辞めない。

正確には、辞められなかった。』



私は、現在トレーナーと管理栄養士という肩書きで生活しています。

現在の道を考え始めたのは高校2年生のころでした。


当時の私は、好きで選んだ部活動から逃げたくて逃げたくて仕方ありませんでした。


そう思考しながら、周りより休まず、周りより走り、周りより自主練習をしていました。


思考と行動のギャップがあることで、周りからは意欲的・努力家という評価を受けていました。


家族でさえ「がんばりたくて仕方ないのだ」と思われていたほどです。


実際は「1日休めばもう行けなくなる」「人より何かしなければ勝てない」「また成長がないと溜息をつかれる」という思考の堂々巡りでした。



高校の部活動をする中で、「運動や食事について適切な知識を伝える存在が必要だ」と考えた私は、栄養士養成校に進むことを選択しました。


「なぜ栄養士からなのか。」

「栄養士は学校に行かなければなれない。」

「これだけ部活動から逃げようとしている人間が、スポーツに目を向け続けることは、無理かもしれない。」


そんな思いから、無意識にトレーナーではなく栄養士を先行させたのだと思います。

進む道に『逃げ道』を用意していたのです。


進路選択のころ、高校生活で最も「部活動を辞めよう」と考えていました。



『辞めない選択。』


高校の部活動というものは、時間の経過により勝手に終わりが訪れます。


引退後にコーチから「これからは楽しいテニスをしろよ」という言葉をもらいました。


今の自分ならばもう少し違った思考で、違ったアプローチができたと思うばかりです。


ただ、辞めたいと願い、悩みながらも、『辞めない選択』をしてくれた自分に、今はとても感謝しています。



高校2年生の私が別の選択をしていても、別の道でおもしろいと思えるよう歩いてくれていると思います。


それでも私の場合は、辞めない選択をしたから、想う道を胸を張って口にできてます。





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