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執筆者の写真Narumi

「強みは何ですか?」と聞かれて考えたこと。



「強みは何ですか?」

この質問は、仕事関連での問いとして多く扱われるのではないでしょうか。


私の現在の働き方でいうと、「トレーナーと管理栄養士として運動と食の両面からサポートできます。」という肩書き的なことを回答する場合が多いですが、今回は別の回答について考えてみました。



「できないということを知っていること。」


一見するとネガティブに受け取れる回答ですが、私はできない自分がいてくれてよかったと思っています。


子どもの頃は、勉強や運動がサラッとできてしまう人に憧れがありましたし、そうでありたいと思っていました。


内容やレベルによって『できる』『できない』の判断は様々です。

そして、『できない』ことを『できる』ことにするハードルも様々です。


私がこれまでに経験したスポーツの中で、空手は少ない練習量にしては勝ち残れることが多かったです。

ただ、未だに続けているスポーツは、練習量のわりに勝ち残れなかったソフトテニスです。


私の好みもあるのだと思いますが、『できる』ことにするハードルが自分にとって高い方を選んでしまう人間なようです。

自分にとってハードルの低い方を選び、伸ばすという生き方もあるのですけれどね。


もちろん求めるレベルが高くなれば『できない』、というよりは『できていない』と感じる物事は増えます。



私は『できない』ところから『できる』ところまでのハードルが階段状に存在し、それを一つ一つ越えていく『過程』の経験は誰にでもあるものではなく、とても貴重で尊いものだと考えます。


そして、その経験は越え方に悩む人の横で寄り添える力のひとつだと考えます。



ある1点に到達することだけが人生であるならば、「できないということを知っていること。」という強みは、強みとして成立しないかもしれません。


人生は1点だけでは成り立たない。


だからこそ、『結果』だけでなく『過程』が人生を豊かにしてくれると思います。


まぁ、私は『できない』ことがたくさんあるので、願望が大いに含まれる思想なのですがね。



トレーナーの中には、「元から運動が得意だった。」という方も多く、最初の階段をジャンプアップした先でハードルに向き合う方もいます。


以前「できない理由がわからない。」というトレーナーの声を聞いたとき、私は低いハードルからスタートできてよかったと思ったことがあります。


元から運動が得意である方でも、学ぶことで一緒にハードルを越えられる方もおられますし、イメージし丁寧に伝えられる方もおられます。



私は私のルートで、弱みを強みだと思える生き方をしたいと思います。



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