21歳の頃、父が放った言葉。
「働いてお金をいただいているということは、どんな仕事であれ、相手からするとプロなのだから1つ1つが大切な仕事。」
「プロフェッショナルとは?」と問われ、思い浮かぶことは能力が高く、技能に優れ、その力を使った職業を生業にしている人のことという人の方が多いのではないでしょうか。
私はそのように思っていましたし、そんな人間になろうと思っていました。
父の言葉にあるプロフェッショナルは、一般的なプロフェッショナルとは定義が少し違うのかもしれません。
どんなに目立たない職業でも、「やりたい」とは違うことでも、対価をいただき働く以上、その職業の専門家として見られるし、相手には関係のないことだと話してもらった記憶があります。
父の限界まで働く姿を見て育った私は、そんな状態で働いていた人がこんな考えを持ち続けられていたことが誇りに思えました。
トレーナーと管理栄養士という職業選択をした私にとって、いわゆる下積みの始まりのような時期は、「やりたい」とは異なる仕事が多かったです。
私は栄養士養成課程のある2年制の短期大学で栄養士資格を取得し、栄養士としての実務経験3年を経て国家資格である管理栄養士試験を取得しました。
病院や施設での実務経験3年は自分の選択だったものの、スポーツとはかけ離れており、歯がゆさを感じる日々でした。
「やりたい」を忘れそうになっていました。
病院や施設におられる方々からすると、そんな私の感情は関係なく、『楽しみのひとつの食事』『生きるための食事』『健康を取り戻すための食事』といったとても大切な食事に関わっている一人なのです。
「どんな職業であれプロなんだから。」
この教えから『見えない相手』への誠実な心と『他のワーカー』に対する感謝の心がより大きなものになりました。
これからも「やりたい」を忘れず、「やりたい」のためのそうでないこともプロとして大切にしていきます。
明日は久々の母校訪問です。
原点をたまに思い返すことは、私にとって大切なことのように思っています。
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